校長挨拶

「野に咲く名もない花のように」
 
                                   福島県立相馬東高等学校長 佐藤 秀美
 
 本校は明治36年(1907年)に創立され、昨年度創立110周年を迎えました。今年が111年目、創立120周年に向けた歩みを始めたところです。女子校として長く地域の女子教育に当たってきましたが、平成15年(2003年)に校名を福島県立相馬東高等学校へと改称し、総合学科を設置する男女共学の高校となりました。校舎も平成16年に、かつての川原町から、ここ北飯渕の地に移転し、現在に至っています。
 
 校名につけられた「東」は太陽の昇る方角であり、物事のはじまりを連想させ、希望あふれる明るいイメージがあります。また、校章は太陽と波が図案化されており、太陽は夢や希望を、3つの波には校訓である「自律」「共生」「創造」の意味が込められています。
 
 本校が設置する総合学科は、普通教科から専門教科にわたる多様な開設科目の中から、生徒が自分の夢をかたちにするために、主体的に科目を選択できることを大きな特色としています。生徒の進路希望に応じた科目選択が可能となるよう、関連のある科目を体系化し、「情報ビジネス」「生活文化」「芸術文化」「スポーツ」「文理」の5つの系列を設定しています。
 
 本校の持つもう一つの特色として、相馬市内の4つの中学校との連携型中高一貫教育が挙げられます。「学力向上」「キャリア教育」「地域理解教育」を教育の柱として、授業(数学・外国語)や生徒会活動、部活動等において中学校と高校とが連携しています。地域と共にある高校として、相馬市内の教育に貢献できるよう、これからも取り組んでいきます。
 
 私は、今年の入学式で、「野に咲く名もない雑草の種は、厳しい寒さを体験して始めて春の訪れを確信し芽を出す。みなさんはまだ何者でもない。だからこそ無限の可能性に溢れている。これからどのような花を咲かせるのかはこれから次第だ。みなさんも本校の三年間で厳しい寒さに耐え、いつか花開くその日に備えて努力してほしい。」と話しました。本校での3年間で、生徒それぞれが、これからの人生を歩んでいく上での堅固な礎を築くことを心から願ってやみません。保護者の皆様や地域の皆様のご理解とご支援を賜りながら、生徒一人一人のため、教職員一丸となって、本校での教育に取り組んでいきたいと考えております。

 最後となりましたが、東日本大震災から7年が経過しましたが、本校も多くの皆様からのご支援を賜りながら、これまでの時間を過ごしてまいりました。これまでの多くの皆様からお寄せいただいたご支援に感謝申し上げ、校長からの挨拶といたします。